どうも、木村(@kimu3_slime)です。
今回は、数学における/(スラッシュ)記号の意味を紹介します。
数学における/(スラッシュ)の意味
/(スラッシュ)記号は、割り算\(\div \)と同じ意味です。
例えば、\(\frac{5}{2}= 5/2 = 5 \div 2\)です。一般に、\(\frac{a}{b}= a/b \)であり、/は分数の表記とマッチしたものと言えます。
特にコンピュータにおいては、分数や割り算はスラッシュを使って表すのが標準的です。2/5でGoogle検索すれば、その結果が表示されます。電卓ソフトやプログラミングにおいても、a/bで書くのが主流です。国際標準化機構による表記法 ISO 80000-2でも、÷は登場せず/が採用されています。
大学数学においては、商集合、商群を表す時にも\(A/B\)とスラッシュ記号を使います。
ちなみに、コンピュータにおける掛け算は、*が採用されることが多いです。例えば、2*3/2=3です。
\[ \begin{aligned}x= \frac{-b + \sqrt {b^2-4ac}}{2a}\end{aligned} \]
といった分数で表される式も、x= (-b + (b^2 -4*a*c) ^{1/2}) /(2*a)と一行で表せます。(^ はべき乗を表す記号)
スラッシュ記号は、他の記号と組み合わせることで否定を意味することもあります。
例えば、イコール\(=\)を否定することで不等号\(\neq\)です。要素\(x\)が集合\(A\)に属すること\(x\in A\) の否定は、\(x \not \in A\)と書かれます。
(主に中学、高校の)数学の答案において、// とスラッシュ2回を書く記法を見かけます。これは、証明や計算が終了した証として使われているようです。証明終了を表すハルモス記号▯のような扱いでしょうか。
また、//はプログラミング言語において、コメントアウト(//記号以降の文は実行時の挙動に影響を与えない)を表すために使われています。
逆向きのスラッシュ、バックスラッシュ\ は、大学数学では差集合\(A \backslash B\)を表すために使われます。
\(\mathbb{R}^2 \backslash \{0\}\)で、平面から原点を除いた集合です。
分数、割り算と言えば/スラッシュ記号。一貫していて見やすいですし、ぜひ慣れてみてください。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。