どうも、木村(@kimu3_slime)です。
今回は、そんな方に読み放題サービスKindle Unlimitedの対象となっている「高校生が感動した確率・統計の授業」を紹介します。
どんな本か
「高校生が感動した確率・統計の授業」は、確率・統計の疑問を解決してくれる本です。
前提知識は必要なく、小学生から大人まで読める内容とされています。基本は場合の数を数えることなので、難しい数学は必要とされません。
確率の問題は、計算が難しいというよりは、適切な問題理解、立式が難しいという印象があります。その例として本書では、
「区別がつかない2枚の100円玉を投げたときに、2枚とも表が出る確率はいくらか」
「区別がつかない2個のサイコロを投げたときに、5と6が出る確率と、6と6が出る確率ではどちらが大きいか」
という問題があげられています。区別がつかないなら、表表、裏裏、表裏の3通りだから、1/3だ、というのはありがちな誤りです。
そう、確率を考えるときには、区別されていないものでも右手や左手に持って区別して追跡したり、区別のつかない金貨であっても意識して区別をしてやらないと正しい確率が得られないのです。
引用:高校生が感動した確率・統計の授業 p.30
出方のパターンからすれば、表裏と裏表を同一のものとしてカウントすることがありますが、確率の観点からは異なる場合と区別するわけです。
これを本書では、「事件は現場で起こる」というキーワードでまとめ、会議室の視点ではなく現場の視点を持つこと、それを多くの例を通して身に付けさせてくれます。
目次
- 確率を学ぶ準備
- 「場合の数」の数え方
- 確率の世界へ
- 統計の役割
気になる点
タイトルの「感動した」は大げさではないかと思います。確率に関する馴染みやすい話やたとえ話もあり、「納得した」程度が適切ではないでしょうか。
本書は確率の話がメインであり、統計の記述は薄めと感じました。ページ数が少なく、概念を紹介するのでいっぱいです。それでもコンパクトに、実例を通して意義を感じられるようになっているとは思います。
「高校生が感動した確率・統計の授業」はKindleの読み放題サービスKindle Unlimitedに登録してあれば無料なので、ぜひ試しに読んでみてください。確率ついて、正しく計算するための考え方が身につけられるでしょう。
木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。
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