地方公立高校と超進学校の違い:共通テストへの意識

どうも、木村(@kimu3_slime)です。

僕は地方の公立高校を卒業して大学へ入りましたが、超進学校を卒業した友人と話していると、入試への意識が全く違うことに気付かされることが多いです。

今回は、地方公立高校と超進学校の違い、特に共通テスト(センター試験)への意識の違いに驚いたので、その話をしようと思います。

 

受験に適応=共通テストに適応

僕の出身の地方公立高校では、受験対策と言えば、ほぼ共通テスト(センター試験)の対策でした。

同じ市内では比較的上位の成績の生徒が集まる高校ですが、いわゆる難関大学に合格する人は毎年ほぼいません。その中で成績が優秀な人が、地元の県立や公立の大学に入ることを目指す、といった受験対策をしていました。

具体的なレベル感としては、共通テスト(センター試験)で6-7割の点数を取ることを目指す、といった感じです。(センター試験の校内平均点は全国平均点をほぼ下回っていました。だからこそ、受験生の「目標」にするわけでしょう。)

例えば、群馬大学(の非医学部)では、共通テスト:個別試験の点数配分は、約7:3くらいです。つまり共通テストが全体の7割の配分です。こうした大学を目指す高校ならば、共通テストの対策に力を入れるのも当然と言えるでしょう。共通テストでおよそ6-7割程度が、合格者の最低点となっています

僕も受験勉強を始めたときは、まず共通テストの対策から始めました。

勉強に取り組むうちに成績は伸びたので、よりレベルの高い環境・大学に進もうとしました。すると、入試における共通テストの重みは低くなっていきます。僕が入った大学では、二次試験(筆記試験)の配分が7~8割と、点数配分が逆転しています(現在では、共通テストは足切りのみに使われるようです)。そのため、記述式試験の対策は独学で、少し出遅れてしまいました。

高校の授業では、記述テストの対策があまりされていなかった印象がありますが、それが悪いとは思いません。進学する大学に合わせた入試対策を行った結果が、共通テスト対策の重視となっているわけですから。むしろ、面倒見の良い高校だと思っています(それが結果を出すために良い方針かはともかく……)

 

共通テスト対策をしない超進学校

大学に進学してみると、難関大学に多数入学者を出している超進学校、中高一貫校の友人の話を聞くようになりました。

入試ができる人に共通した特徴が、共通テストの対策をこれといってしないことです。

主に筆記試験や難しい問題への対応を、塾(や学校)でやっている。その結果として、共通テスト程度の「簡単な」問題は勝手に点数が取れる、というロジック。むしろ、受験にとどまらない勉強を学校では扱うようです。

共通テストの問題や模試を、ひたすらみんなで解いたりしない。解けて当然なので、直前にちょっと対策するだけ。その事実に、僕は驚きました。

考えてみれば、それは自然なことです。難関大学へ多数の生徒が進学する学校では、入学試験とは個別の記述式試験がメインであり、共通テストは足切りに過ぎないのです。最初からそういう認識ならば、共通テストの対策はこれといってする必要がなくなるのでしょう。

共通テストへの意識の違い

2020年度の「大学入学共通テスト」の導入によって、共通テストにも記述式の試験が導入されます

最初にその入試改革の話を聞いたときに、記述式試験ならば各大学でやっているではないか、と思いました。しかしながら、その配分が大きいのは一部の難関大学です。多くの大学では、共通テストの点数配分は高いです。

したがって、高校生の学ぶことへの意識を変えるために、共通テスト(センター試験)の内容を変えることは、ある程度は有効ではないかと思います。

超進学校ほど大学入試改革の趣旨を先取り」しているといった指摘は、確かにあります。

英語民間試験や記述式問題の導入への対応を前面に打ち出す学校と、「なーんだ、この程度の変更なら、いままで通りにやっていればいい」と構える学校だ。にべもないことをいってしまえば、超進学校としての地位を確立している学校は後者であり、進学実績を伸ばすことに一生懸命な学校ほど前者になる。

引用:緊急事態宣言、ついにはじまる第1回「大学入学共通テスト」…それでも超進学校が振り回されなかった理由

僕の出身高校は、進学実績を伸ばすことに一所懸命な学校に分類されるでしょう。とはいえ、入試の変化に対応するのは、そう悪いことではないでしょう。結果として、入試への適応を通して学ぶことに対する向かい合い方が、良い方向へ変わるならば

 

通っている学校や、住んでいる地域、家庭の経済事情や勉強に対する理解によって、生徒に差がついてしまう。そうした格差は、(経験によるのでサンプルは少ないですが)実際にあると思います。

共通テストのレベルで数学や勉強を理解することが、決して簡単ではない高校生はたくさんいる。そのことを踏まえつつ、試験にとらわれない数学の学びの楽しさを伝えていきたいので、「趣味の大学数学」を運営していこうと思うのでした。

木村すらいむ(@kimu3_slime)でした。ではでは。

 

こちらもおすすめ

多すぎる数学の宿題に意味はない? わかるコツは「やらされない」こと

大学数学を独学するための方法・考え方

大学数学の教科書(数学書)が難しいのはなぜ? 読み方を考える